顎関節症

女優病

女優病に罹った患者さんがやって来ました。
女優病とは何か、話せば長くなります。
とにかく、彼女は、顔に絆創膏をベッタリ貼ってきました。

「歯が腫れたような、気がしている」
というが、歯を診ても、歯茎が腫れるなんて言うことはありません。

話を聴くと、今まさに舞台の稽古の真っ最中だそうです。
だから、大きな声を張り上げるのでしょう。
なんでも、演出の際に、
水木しげるさんの砂かけ婆をイメージしろ、
なの、
入れ歯をガバッと、外す・・ような、仕草はどうか、
なの、
無理難題を吹っかけられて、それは大変そうなのです。
そこへ、大きな口を開けるような仕草が入るのでしょう。
それで、顎の関節を痛めたようなのです。

これは例の女優さんを想い出します。
彼女は、舞台に出ていて、緊急で入院。
抜歯となった夏目雅子さんのことです。
それを想い出しました。

彼女は治療の甲斐もなく、帰らぬ人となってしまいました。
何処かにてませんか。
すなわち、〈女優病〉と、名付けた所以です。
15Dec04