義歯

義歯という「身」2

義歯にいう錯綜体でした。
ポール•ヴァレリィのいう錯綜体です。
錯綜体はこれを、身のこととして、とらえます。
市川浩は身体論という主題で展開しているのです。
ということで、このことは、市川の『身の構造』を導きにするといいでしょう。
これを参考にしながら、考察してみましょう。

義歯というものが間尺に合わないところがあります。
言い換えると使い易さが計量化できません。
この義歯の使い易さはどうでしょうか。
それは、
「デグリー3.75だ」
というようにいきません。

食べ易い義歯を取り上げます。
これを口内レントゲン映画として撮りました。
すると、口の中で踊るように働いていました。
しっかりフィックスしていません。

およそ、口にぴったりフィットしない義歯がどうして都合がいいのでしょう。

謎のようなお話です。

上のような二点、これが義歯の難しさでしょうか。
錯綜体だと言われる所以としていいでしょうか。

直線的で単一な尺度が無いこと。
義歯は体の口の機能を代行する身体であること。
このことを加味するならば、難しさが見えてきそうですね。
14Jun21