義歯

義歯調整とトゥーレット症候群

義歯のセット時には、義歯の適合をよく診る必要があります。
その場合、顎を良く動かしてもらいます。
そうやって、当たっているところを診るのです。

すなわち、下顎をよく動かしてもらいます。
右か左の、どちらか片方に、または両方に。
顎を、横に限界までずらしてもらう場合も、当たってくることがあります。

さて、患者Kさんの義歯の調整を行っていたときのことです。
患者さんは、しばらく痛いところがないか、探していました。
顎を動かしながら探していて、やがて、そういうところを発見しました。
顎を、思いっきり偏位させた時に、そこで噛むと痛むのだそうです。

その動作を繰り返し、動きを反復させていたときのことです。
患者さんは、顎が一杯いっぱいまで偏位した表情をしました。
そこで、想ったことがあったのだそうです。
顔が歪んでいました。
その顰めた顔を、意識したのか、それを
「ハンデのある人が、よくやる表情だね」といいつつ「発達障害みたいだね」と自らの表情を、称したのでした。

心に拗じれがあるとき、ヒトはその顎位を取ります。
すなわち、いわゆる顰めっ面になったりします。
何もハンディーを負ったりしなくても、です。
ということを説明しました。
そうしたら、直感的に分かったみたいでした。

さて、「トゥーレット症候群」というものがあります。
精神神経障害の一つで、フランスの神経内科医、ジョルジュ•ジル•ド•ラ•トゥレット、により発見されました。
これには、運動性チックが起きることが知られています。
この場合には、顎の偏位が表れることがあるのです。
14Sep05